妊活中看護師が比較!新鮮胚移植と凍結胚移植のメリットとデメリット

こんにちは

アラフォー看護師で、妊活・妊娠中にして

『食べて痩せるダイエット』
チャレンジ中のMakiです!

主に妊活中から妊娠中に実施している
ダイエットや実践してよかったこと

「1年前の私に届けたい学び」として
綴っていきます♪

不妊治療中、
様々な局面で『選択』に迫られました。

その時々で、何が一番自分に合っているのか?

どれが確率的に妊娠につながりやすいかを
考えながら選択します。

そんな選択の一つに

採卵し、体外受精した『胚』を

『新鮮胚移植』するか

『凍結胚移植』するかを選択する場面がありました。

今回は新鮮胚移植と凍結胚移植の違いや
それぞれのメリット、デメリットについて
まとめたものをお話します。

新鮮胚移植とは?

新鮮胚移植とは
採卵し、培養した『胚』を
採卵日の数日後に移植する方法を言います。

新鮮胚移植の2つのメリット

1,不妊治療の1周期が短く済む

採卵して、数日後に移植することになるので
『採卵』から『胚移植』まで
同一の生理周期に済ませることが出来ます。

2、費用が安く済む

凍結胚移植の場合、
凍結し保管するための技術や
器具・施設を利用するための費用が掛かります。

その点、新鮮胚移植の場合
凍結し保存する技術や保管料がかからなく済むため
より安く治療を進めることが出来ます。

ただし、複数個の胚が育った場合、
余剰胚(新鮮胚移植に使わなかった胚)を
凍結保存する場合は、凍結胚移植同様
費用がかかります。

新鮮胚移植のデメリット

・OHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスク

多くの不妊治療のケースで
採卵前に黄体ホルモン剤を使って
卵巣を刺激します。

卵巣への刺激が過剰になると
卵巣が腫れて大きくなりお腹の張りなどの
症状を起こすことがあります。

さらに症状が悪化すると
腹水が溜まったり、
腎不全、血栓症を起こすなど
命に係わる症状が出る場合もあります。

妊娠すると、hCGホルモンの影響でさらに卵巣が刺激されます。

採卵までに卵巣への刺激が強すぎると
妊娠が成立したときに
OHSSを起こすリスクがあるのです。

・妊娠成立率が低い

2018年の日本産婦人科学会のデータでは

新鮮胚移植の妊娠率は21.1%

凍結胚移植は34.7%と言われています。

新鮮胚移植の場合、
採卵して数日後に胚移植をするので

採卵までの治療による
ホルモンバランスの変化やストレスが
子宮環境に影響するとも考えられています。

凍結胚移植とは?

凍結胚移植とは
採卵し、培養した『胚』を
一度凍結保存し、設定した移植日に
『融解』して移植する
方法を言います。

凍結胚移植の3つのメリット

1.複数の胚(余剰胚)の保存ができる

複数個の採卵ができ、
無事に胚が複数育った場合、凍結することで、長期間保存することが出来ます。

1度の胚移植でうまく行かなかった時に
『採卵』から行わずに済むこと。

2人目以降を考えたときに余剰胚を選択することもできます。

2.OHSSのリスクを下げることが出来る

凍結胚移植では『採卵』から最低でも
次の排卵周期まで子宮や卵巣を休ませる
ことが出来ます。

そのため、
採卵前に卵巣に負担をかけていたとしても
胚移植までに快復させられることが期待でき、


妊娠が成立したときの卵巣への刺激にも
体への影響が少なくなる為、
OHSSのリスクが下がると考えられます。

3.子宮環境が整った状態での移植が可能

採卵前は治療の影響で、
子宮内膜が薄くなっていたり、
ホルモンバランスが崩れることで
子宮環境が悪くなっている可能性があります。

そのような状態では
せっかく移植をしても着床できない可能性があります。
周期をずらすことで
ホルモンバランスや子宮環境を整え
着床しやすい環境を作ることが出来ます。

凍結胚移植のデメリット

・1回の治療期間が長くなる

新鮮胚移植では1回の生理(排卵)周期内で
採卵から胚移植まで終えることが出来ます。
一方、凍結胚移植では、1周期以上遅らせることになるので
採卵から胚移植までを終えるのに時間がかかります。

・費用が高くなる

採卵した胚を培養するところまでは
新鮮胚移植も凍結胚移植も同じですが

凍結胚移植の場合、
凍結し、保存する技術と保管にかかる費用が嵩みます。
保管にかかる費用については
施設ごとに違う上、
『何個以上でいくら』と保存する胚の数
でも変わってきます。

終わりに

今回は私自身が選択に迷った
『新鮮胚移植』と『凍結胚移植』について
まとめと比較をしてみました。

実際胚移植の選択については
ご紹介した内容だけでなく、

採卵までの治療の経過や
治療施設の方針・取り扱っている機材によっても
選択の基準は変わってくると思います。

何かと迷うことが多い『妊活』ですが
疑問はなんでも怖がらずに
医師や看護師に相談しながら

納得のいく治療を受けてくださいね。

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