仰向け寝が危険?看護師が教える妊娠後期におすすめのシムス位の正しい取り方

こんにちは

アラフォー看護師で、妊活・妊娠中にして

『食べて痩せるダイエット』
チャレンジ中のMakiです!

主に妊活中から妊娠中に実施している
ダイエットや実践してよかったこと

「1年前の私に届けたい学び」として
綴っていきます♪

妊娠中期から後期にはいるころから
段々お腹が大きくなり

睡眠の質が下がる妊婦さんが多いと聞きます。

私自身、妊娠後期に入るころから

頻尿

お腹が大きくなることで
寝る姿勢が定まらない
寝がえりがしにくい

お腹が張って苦しいなど

寝付きにくくなってしまいました。

特に寝るときの姿勢に
納得がいかず、
途中で起きてしまったり

寝返りもうまく打ちにくなっていたり

無理に力が入ってしまうと
足がつってしまうこともあります。

今日はそんな妊娠中に悩みがちな
寝るときの姿勢について
お話していきます。

妊娠後期の仰向け寝は危険?体への2つの悪影響

妊娠中、おなかが大きくなるにつれて
自然と仰向け寝が苦しくなってきます。

お腹が大きくなる時期は人によりますが

妊娠中期から後期にかけて
仰向け寝がつらくなる
と感じる方が多いようです。

そして、おなかが大きくなってからの
仰向け寝がただ苦しいというだけでなく

体への負担も大きいと言われています。
特に2つ問題となることがあるので紹介します。

仰臥位低血圧症候群

仰向け寝になると子宮の下に体の大きな
動脈と静脈が当たる具合になります。

胎児の成長とともに、子宮が大きくなると
仰向けの姿勢を摂ると
その大きな血管を圧迫することになります。

大事な血管を圧迫した状態が続くことで

めまいや吐き気をおこしたり
ひどい場合は血圧の急激な低下を起こす
危険性があります。

これを仰臥位低血圧症候群と呼びます。

坐骨神経痛

大きくなった子宮が圧迫するのは
血管だけではありません。

坐骨神経を圧迫してしまう可能性があり
圧迫状態が続くことで

坐骨神経痛を起こす危険性があります。

私自身、実際妊娠後期に入ったころから
その症状を感じました。

基本、妊娠前は仰向け寝が多かったので
どうしても仰向けになってしまうことが
多くありました。

朝になると腰から下肢にかけて
しびれを感じたので
大きくなったお腹で
坐骨神経を圧迫してしまったのでしょう。

仰向け寝の胎児への影響は?

お腹が大きくなってからの仰向け寝が
妊婦にとって悪影響となる可能性について
お話しましたが、

胎児への影響はどうでしょうか?

基本的な考え方として

「妊娠中、お母さんがつらいと
おなかの赤ちゃんもつらい・・」
という表現をよく聞きます。

実際、子宮が母体の大事な
大きな血管や神経を圧迫している状態は
血液循環を悪くし、
胎児への栄養や酸素供給へ影響が出てくる
可能性もあります。

「つらい」と感じたときは
それを解決する方法を探ることが
母体にも胎児にも大事なことと言えます。

お腹が大きくなってきたらシムス位がおススメ!

シムス位とはどんな体位?看護師が教える正しいシムス位の取り方

どの妊婦用雑誌にも
紹介されているのが『シムス位』です。

看護師として働いていると
とてもなじみのある体位で

一人で動けない患者さんに対し
『シムス位』がとれるよう
介助した経験も沢山あります。

医療現場でのシムス位は
特定の診察をする際や

呼吸苦や嘔吐・誤嚥の危険のある、
意識障害のある患者の体位として。

腹水など仰向けがつらい方
寝返りがうてない患者さんの体位の一つとして
多用されています。

ここでシムス位の取り方をご案内します。

  1. 体の左側(または右側)を下にして、
    横向きに寝る。
  2. 身体をややうつ伏せ気味にし、
    下の左足(または右足)を楽な位置に伸ばす。
  3. 上側の右足(または左足)は太ももの付け根から曲げ、
    左足(または右足)より前に出して置いて安定させる。
  4. 右手(左手)は肘で曲げて前に出し、
    楽な位置で安定させる。
  5. 身体の下になる左手(右手)は、
    体の後ろで自然に伸ばす。

混乱しがち?側臥位(横向き寝)とシムス位の違い

よくある疑問として
シムス位と側臥位の違いについて聞かれるので
ここで簡単に解説します。

シムス位は側臥位に比べて
うつ伏せに近い形になります。

また上になる方の足が
下の方の足よりずれながら
覆いかぶさるような姿勢になります。
(両足が重ならない状態です)

つまり、側臥位よりも
足や腕の重みが地面(床や布団)に
預けられる面積が広くなります。

より楽なシムス位の取り方~枕やタオルを使ってみよう~

妊娠中の睡眠時の姿勢として

仰臥位よりはるかに楽、
側臥位よりも楽なのがシムス位ですが

それでも普通にシムス位をとるだけでは

腕や肩、腰や足のだるさが出てきます。

そこでより楽にする方法が

体位を保持するために
枕や座布団などクッションを使うことです。

姿勢をホールドするのにおススメな
ポイントがるので紹介します。

1.首、肩の下に枕が当たるようにする

2.上になる足は少し曲げて
  床(布団)につくところと膝の間に
  タオルやクッションを挟む。

3.股の間(両足が重なる太もも部分)で
  クッションを挟む。

体型や角度によって体重のかかり方が変わるので
挟むクッションやタオルの厚みを調整したりすると
自分のベストポジションがつかめるようになります。

それでも一か所ずつ
複数のクッションを使うことや

寝ているうちにずれてしまうのが気になる場合は妊婦用の抱き枕を用いるのもおススメです。

中には、おなかの出っ張りや体のカーブに合わせて形を工夫したものも出ていますので
体に合わせて購入するのも良いでしょう。

終わりに

妊娠前は一度寝たら朝まで起きない
体質でしたが

お腹が大きくなるつれて
睡眠が浅くなったり寝付きにくさを
感じるようになりました。

寝るときの姿勢一つで
かなり楽になった経験があります。

ちなみに私は妊娠後期に入ってから
抱き枕を購入しました。

それまで使っていない掛け布団や
バスタオルを丸めてクッション代わりに
していたのですが

もっと早く購入すればよかったと思うほどに
抱き枕・・・重宝しています。

日中にお腹が張るときや
ちょっと横になるときでも

抱き枕を足の下において
両足を少し心臓より高くすると
浮腫み改善にもなるのでおすすめです。

あなたにとって楽な姿勢を
是非さがしてみてください。

タイトルとURLをコピーしました